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最後の期末テスト ~テスト作成に懸ける想い~ [英語教育について]

三年間教えてきた生徒たちに最後のプレゼント?となった期末テストが終わりました。採点をさっき終えたところですが…いよいよ三年間の教科指導も終わりが近づいてきたんだな~とひしひしと感じます。

かなり前にブログで書いたような気がしますが、テストを作成するたびに気をつけていることがいくつかあります。

 ・魅力あるテストにする(人の名前を流行の人にするとか、些細なことですけどね)
 ・授業はもちろんですが、課題との連動を図る(事前に少しだけ出題プリントを出します)
 ・必ず自作の長文を入れる(これが一番時間がかかります。長文をいかに読ませるかを考えています)
 
他にも細かく言えばいろいろありますが、大きくはこれくらいです。そして、今回のテストは上の三つに以下の二つを加えました。

 ・受験対策を兼ねたテスト(出題されそうなところはもちろんですが、ひっかけも入れました)
 ・メッセージを込めたテスト(最後の長文は自作…一人の人間の生涯について=自分・笑)

長文の最後にはこんな文を入れました。

In March, he has to say “goodbye” to the third grade students. He has a message to you “Don’t give up your dream. If you have a dream, you can do anything.”

面と向かっては照れくさくて言えない(笑)。でも、問題にすれば…そして解かないと100点は取れない作りにしました。問題に集中して欲しかったのでいつもは問題用紙の裏に授業改善に活かす為のアンケートを書いてもらっていたのですが、今回は書くように指示はしませんでした。でも、数人書いてくれていたのは嬉しかったですね~。その中のひとつにこんなコメントがありました。

「最後の文書きながら先生泣きました?何となく(笑)。あ~、ちょっとうるってきちゃったし。本当に3年間ありがとう。面白い思い出できたよ~」

最後のテストに込めた想いが少しでも伝わったかなって思います。三年間、今の生徒たちに出会えたからこそ教科指導も高められたのだと思います。本当にありがとう。
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英語検定の必要性 ~教科指導に結び付けて~ [英語教育について]

今日、ネット上で今年度の第3回英語検定の結果が発表になりました。残念ながら全員合格とはなりませんでしたが、教科指導に英語検定は欠かせないと強く思っているので、この3年間は英語検定がある度にかなり呼びかけをしてきました。もちろん無料ではないので、強制はできませんが、受験を悩んでいる生徒や力があるのに受験をためらう生徒は声をかけて背中を押すようにしてきました。自分が英検受験を生徒に進めるのには二つの理由があります。

ひとつは受験級が何級であっても合格することは本人にとって大きな自信になるからです(不合格だとしても+の経験になると思います)。自分は準1級を英検は持っていますが、一回で受かったのは5級のみです。それ以外は何回も落ちました。でも、それ以上に合格したときは鮮明にどの級も覚えています。

 5級…唯一、一回の受験で合格しました。順番は逆ですけど(笑)。
 4級…二回目で合格。中2でした。英語が本当に苦手だったので自信になりました。この後、5級受験。
 3級…高2で合格。この合格がなければ進学しなかったと思います。でも、英語はできませんでした。
 準2級…大学3年でした。英語が専門なのに、この時期の合格。恥ずかしいけど…これで留学を決意。
 2級…留学後合格。合格までの受験回数は一番多かったです。今もテキストたまに開いてます。
 準1級…講師時代に合格…合格点ピッタリ…英語ができなかった自分にとっては大きな自信です。

このどれがかけても今の自分はなかったと思います。学校の先生で英検5級、4級は受験の調査書にはのらないから意味がないという人がますが、それは単なる受験仕様という物差しで計った場合であって、その生徒の学習意欲には関係ないものだと思います。だから、自分の経験も踏まえ、生徒には英語検定を勧めています。

もうひとつの理由は現在の教科指導の中で気付いたことですが、英検受験者が増えると、授業に大きく雰囲気が反映されるということです。初任の頃はいろんなジレンマがありましたが、生徒にとってテストで点数を取ることは大きな自信になります。だから英検やテストなども見える評価の部分があるということは決して悪くはないと思うんです。達成感を得ることが自信になり、授業に還元される…意欲を育てる授業では欠かせないものだと思います。

3年間の英検指導で、英検を保有している生徒は学年の約7割で、3割は目標としていた3級に合格することができました(これから二次の生徒もいますが…)。中学時代に英検を受験したことが、将来にどんな形でもいいので活かしてもらえればと願っています。
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CRT検査から分かること ~教科指導を振り返って~ [英語教育について]

数値が全てではない…と思いつつも、諸検査(学力達成度調査、CRT検査など)や実力テストの結果が年々気になるようになってきました。恥ずかしながら初任の頃はその数値に一喜一憂していたのですが、今は全国や県との平均をただ比較しても参考ならないので、どの項目が定着が高くて、どの項目が低いのか見ています。

今日はCRTの打ち込みをしていたのですが、それを分析しながらいろいろ考えました。今の3年生は所属学年ということもあり、1年生のときから自分が教えてきました。指導形態はT.T(以前に書きましたが、少人数を無理を言って変更してもらいました)。授業の中ではとにかく「興味関心」を失わせないことを常に意識してきました。「興味関心」が無ければ、どんな授業をしても生徒の中での定着は厳しいと思うからです。

     
「意欲を持たせ、追い込む授業」


この二年間の授業の中で意識しているとことです。なぜその表現が必要なのか?なぜ英語を学ぶのか?そのためにはどう勉強する必要があるのか?…生徒と共に考えることを大切にしています。生徒と作り上げる授業のために、定期テストのためにアンケートを取り、授業改善に活かしています。中には厳しい意見もありますが、生徒の目線から見える的確な指摘はとても参考になっています。

話はそれましたが、CRT検査の結果を見ると、「興味関心」、「表現」、「理解」、「知識理解」の四観点全部が昨年よりも伸びていました。「興味関心」は全国平均よりも上…やっぱりここが安定したから他の三観点も伸びたのだと思います。学年の課題だった表現も大きく伸び、この三年間では全国平均に一番近かったです(他の二観点も同様)。課題だった道案内の表現も昨年よりも大きく伸びました。

細かく項目をチェックしていくと、受け身や現在完了は思っていたよりできていたのですが、分詞の後置修飾はやはりまだ弱かったです。話すことに関する問題は軒並み強かったのですが、長文読解は昨年から取り組んでいますが、まだまだでした。そして、今回何よりも驚いたはイントネーション(文の区切り)の落ち込みが激しかったこと。読むことに関しては指導してきましたが、細かくそこまで指導が必要だったと痛感しました。ALTとの効果的な授業と絡められる部分かもしれませんね。

今回のCRT検査を反省しながら、受験までさらに弱い部分を重点的に授業の中で取り組んでいきたいと思います。

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英語を通じて教えたいもの ~中学英語教員として~ [英語教育について]

今、自分が英語を教えている三年生は彼らが一年生のときから自分が英語を教えてきました。塾に通ったり、家庭教師をつける家庭が多い地区ではないので、彼らの英語力は英語教師である自分の責任です(笑)。

この学校に赴任して、指導体制でお願いしたのは英語の授業は少人数ではなくて、T.T(ティーム・ティーチング)でということです。少人数で授業をしたことも、一斉授業を一人でしたこともありますが、曲がりなりにも四年間この世界で英語を教えてきて出した自分の結論は英語の授業はT.Tでということです。理由はいくつかあります。

   ・コミュニケーションしている場面を生徒の前で見せることで、英語の使用場面を想像させやすい。
   ・生徒の活動を点検する時間が短くて済むため、多くの活動を授業の中で取り入れることができる。
   ・教師間での役割分担がはっきりするため、時間を節約できる(例 説明と板書を分担できる)
   ・授業を多角的な視点から見直せるため、一辺倒の授業にならない(実態も把握しやすい)。

他にもありますが、以上のような理由でT.Tで授業を行っています。

中学、高校、大学と英語はかなり苦手だったのですが、英語に出会って自分の人生が変わったことは自信を持って言えるし、英語に出会わなかったら間違いなく今の自分はありません。英語が苦手だった自分が変われたことのは単純に
  
       「英語が好き」

ということから始まりました。だから、生徒に英語が好きと言ってもらえることを一番大事にしたいと思っています。正直、初任の頃は目先の面白さにとらわれる時期もありました(恥)。でも、失敗を重ねながら気付いてきたこともあります。

       「分かる授業が面白い授業(当たり前ですけど…)」
       「分かる授業+意欲を育てる授業ができなくては×」
       「基礎・基本をとにかく徹底する(生徒の実態を常に観察)」
       「点数が取れることを英語の意欲につなげてる生徒を忘れてはいけない」

他にもあるんですけど浮かびません(笑)。最後の点は生徒のアンケートから気付いたことですが、点数を取らせるための指導もこれ以降実践するようになりました(点数至上主義が正しいとは思わないですけど…)。

自分が英語の授業でとにかく徹底しているものは音読です。これも当たり前のことですが、とにかく読むことを重視しています。簡単に自分の英語の授業を並べると、

       ウォームアップ(復習を中心に四技能から強化したい部分を選んでを実態に合わせて)
           ↓
       新出文法の導入(T.Tを活かして、とにかく短く)
           ↓
       パタンプラックティス(文法、語、時制、主語を入れ替えて…とにかく声に出す)
           ↓
       アクティビティー(これも音声を中心に…コミュニケーションを重視して)
           ↓
         問題練習(レベル毎に下位の生徒でも取り組め、学びあいができるように)
           ↓
      まとめ(教科書指導は次の時間に行う)

という流れです。教科書指導を授業に無理やり入れて時間が足りないということのないようにしています。また今年は

        「ワークシート型の授業(ノート指導は1・2年で行い、3年次は徹底した演習をするため)」
        「予習よりも復習重視の授業(意味調べやも本文の写しも今年はなし…)」
        「選択授業の効果的な活用(レベルに合わせて、実力テスト解説も)」
        「音読テストの導入(テストとの連動性を図って実施)」
        「社会的な教材理解」

を重視して授業に取り組んでいます。他にもあるんですけど…ページの都合で割愛(笑)。今も勉強中です。

自分が英語の授業で伝えないこと…中学英語教員として教えたいこと…この四年間漠然と考えながら授業をしてきましたが、

        「コミュニケーションの重要性」
        「国際理解に対する興味関心の育成」
        
の二つが今は大事だと思っています。相手を知ろうとする態度、相手を受け入れる態度…国際社会でその橋渡しとなるツールが英語だからです(自分自身の経験からですけど…)。
      
まぁ、いろいろと書いてきましたけど、まだまだ発展途上…一英語教員の悩める日々は続きます(笑)。


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最後の授業。 [英語教育について]

今日、三年生の最後の授業を終えた。二年間教科を担当してきた生徒たち。力不足の自分の授業でいろいろと迷惑をかけたと思う。赴任して二ヶ月目には、

     「先生の授業テンポが悪いし、つまらない」

と言われた。かなりショックで、自分の力なさに悩む日々の始まりだった。授業に行くのが嫌だったこともあった。それでも、絶対に授業で振り向かせてみせると思い、試行錯誤を繰り返した。何度もアンケートを取って、授業改善に生かした。次第に授業の雰囲気が変わり、

     「授業が分かりやすい」とか「授業が楽しい」

と言ってくれる生徒が増えていった。英検の受験者も増え、今年は三年生の30パーセント近くが3級に合格、準2級にも3名が合格した。スピーコンテストにも積極的に参加するようになった。彼らの厳しい視線が自分を鍛えてくれたし、お互いにやりやすい環境を作っていった。そして自分のスタイルを確立しながら、何を自分が教科を通じて教えたいのかを意識するようになっていった。だから、二年生の最後の授業では「貿易ゲーム」を行った(詳しくは過去ブログ懐かしいもの&新たな発見参照)。自分の専門分野の国際交流(国際理解)の姿勢を彼らの中に芽生えさせたかったから。

そして今日の授業。同じように国際理解についての授業をひとつの曲を紹介しながら行った。今、来日中のM・ジャクソンの曲。留学中に同じクラスの香港からの留学生が教えてくれた曲だ。

      "Heal The World"

There's A Place In Your Heart And I Know That It Is Love
And This Place Could Be Much Brighter Than Tomorrow
And If You Really Try You'll Find There's No Need To Cry
In This Place You'll Feel There's No Hurt Or Sorrow

There Are Ways To Get There
If You Care Enough For The Living
Make A Little Space Make A Better Place...

Heal The World Make It A Better Place
For You And For Me And The Entire Human Race
There Are People Dying If You Care Enough For The Living
Make A Better Place For You And For Me

If You Want To Know Why There's A Love That Cannot Lie
Love Is Strong It Only Cares For Joyful Giving

If We Try We Shall See In This Bliss
We Cannot FeelFear Or Dread
We Stop Existing And Start Living

Then It Feels That Always
Love's Enough For Us Growing
So Make A Better World Make A Better World...

Heal The World Make It A Better Place
For You And For Me And The Entire Human Race
There Are People Dying If You Care Enough For The Living
Make A Better Place For You And For Me

And The Dream We Were Conceived In Will Reveal A Joyful Face
And The World We Once Believed In Will Shine Again In Grace
Then Why Do We Keep Strangling Life Wound This Earth
Crucify Its Soul Though It's Plain To See
This World Is Heavenly Be God's Glow

We Could Fly So High Let Our Spirits Never Die
In My Heart I Feel You Are All My Brothers
Create A World With No Fear
Together We'll Cry Happy Tears
See The Nations Turn Their Swords Into Plowshares

We Could Really Get There If You Cared EnoughFor The Living
Make A Little Space To Make A Better Place...

Heal The World Make It A Better Place
For You And For Me And The Entire Human Race
There Are People Dying If You Care Enough For The Living
Make A Better Place For You And For Me

Heal The World Make It A Better Place
For You And For Me And The Entire Human Race
There Are People Dying If You Care Enough For The Living
Make A Better Place For You And For Me

Heal The World Make It A Better Place
For You And For Me And The Entire Human Race
There Are People Dying If You Care Enough For The Living
Make A Better Place For You And For Me

There Are People Dying If You Care Enough For The Living
Make A Better Place For You And For Me

There Are People Dying If You Care Enough For The Living
Make A Better Place For You And For Me

You And For Me
You And For Me
You And For Me
You And For Me
You And For Me
You And For Me
You And For Me
You And For Me
You And For Me
You And For Me
You And For Me

歌詞の意味を全員で確認しながら、最後に歌った。生徒もかなり気にいってくれたみたいだった。そして、自分の言いたかったことを伝えた。

        「awaking(気付き)」→「knowing(知ること)」→「action(行動)」

の順序で国際理解をして欲しいということ。知らないで行動を起こして、お金だけの援助をしても世界のためにはならないということ。21世紀になった現在でも差別や偏見、戦争や飢餓が世界に満ち溢れていること。本当にたくさん話した。マザー・テレサの言葉も紹介した。そして最後にこの本の最後のページの言葉を伝えた。

     「1兆2000億円で世界の子供たち全員が初等教育を受けることができます」

この金額を見て高いと思う人もいるかもしれない。でも、そのページにはもうひとつ書いてある。

     「1兆2000億円=世界の軍事費4日分」

この本を読んだときにショックだった一文。人を殺すために使われるお金四日分で、世界を+の方向に変えることができるのに…。このことを知っている人がどれだけいるのだろう。だから、一人でも多くの生徒に伝えたかった。英語を通じて、世界のことを少しでも考えて欲しいから。

授業が終わって最後の挨拶のときに、

 「みんなより俺の方が二年間お世話になった。力のない教師でゴメン。でも、本当にありがとう」

と言った。本心からの言葉だった。そして、立ち去ろうとした瞬間に、一人の生徒の号令に合わせて、

              「二年間本当にありがとうございました」

と言ってくれた。その言葉に危うく生徒の前で泣きそうになった。本当に感謝の気持ちでいっぱい。

明日はうちの県の高校入試。それぞれの夢に向かいながら、努力の成果をぶつけてきて欲しいと思う。そして、日曜には最高の卒業式を迎えて欲しい。本当にありがとう。

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今年度最後の期末テスト。 [英語教育について]

今日は今年度最後の期末テストでした。正確には昨日と今日が期末テストで、英語は二日目だったのですが…。こんな日は気合いを入れて勤務をと思っていたのですが…な、なんと今年初めての寝坊&遅刻をしました。目覚ましの時間を見たときには、時間よ止まれ!!と念じてみましたが、駄目でした(笑)。

その遅刻の原因となったのは、三時過ぎまでテスト作成をしていたからです。今回は一年生と三年生のテストを作成したのが、今までで最高の出来?と言える作品(テスト)になりました。作るたびに毎回そう思っていますけど(笑)。今回のテストの基本コンセプトは、

     「下位の生徒も上位の生徒も全員が楽しんで出来るテスト」

というもの。もちろんその中でしっかりとどのくらいの実力がついてるか、問題分析や苦手傾向をとらえりとか、いつも通りのこともします。簡単に言えば、テスト中にやる気を起こさせるテストとでもいうのでしょうか。そのためにいろいろ考えました。カットを増やしたり、登場人物を漫画から名前を変えたり、さらには記号をアナグラムしたり。きわめつけは自分のここ六年間の免許証、学生証等の写真の添付(笑)。生徒が見たことのないような長髪や坊主の自分がそこにはいました(笑)。ここまでするのにはいろいろな理由があります。うちの学校の三年生は習熟度で分けていますが、共通のテストを受験します。だから、基本コースの生徒にも達成感を与えるテストを作りたかった。それは一年生も同じ。下位の生徒をどれだけテストで引っ張れるか、あきさせないかを考えたからです。恥ずかしながら自分は中高時代の数学のテストは問題の意味すら分かりませんでした。だから無駄にテストの時間が長く感じるだけで、飽きていたんですよね~。拒否反応オーラが出ていたかも(笑)。
だからそういう思いをテスト中に感じさせないようにしたかったんです。

話は戻りますが、質問とかのために、クラスを回る際には、生徒がこっちを見てニンマリしていました(笑)。テストの工夫の成果なのか、生徒が普通に勉強したからかは分かりませんが、英語の平均点がかなり高かったです。終わりよければ全てよしではないけども、最高の終わり方が出来たように思います。三年生の問題にはいつも通りオリジナルの長文問題を入れました。しかも今回は二つ。長文問題をオリジナルで作るってのはかなり労力がいるんですけど、楽しいので大好きだったりします。今回はひとつが「24」について友達と語り合っている会話文、もうひとつは自分の伝記にしました(笑)。このために写真を使ったんですよ。そして文の最後には三年生えのメッセージも入れました。その問題文の中の一文を掲載します。

He really enjoys his life. In March, he has to say “goodbye” to the third grade students. He has a message to you “Don’t give up your dream. If you believe in yourself, you can do anything.”

かなりくさい文章ですけど(恥)。昨年は所属学年だったし、教科として二年間担当してきたのでかなり情が入っていました。ある生徒がテストが終わった後、あの文章を見て泣きそうだったといっていたのが少し嬉しかったです。このぶんだと卒業式は涙の卒業式になると思います。

教科に関しての今年度反省は年度末にでもUPしたいと思いますが、テストに関して言えば、この一年はいろいろ工夫をこらしたテストを作成できました。さすがに初任年の去年よりは、テストに関して力がUPしたと感じます。今後もらしさを追及したテストを作っていきたいと思います。

さ、採点頑張るぞ~~~。お茶と猫が友達です(笑)。


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ALT研修会。 [英語教育について]

行ってきました。二泊三日。昨年は初任のくせに、発表者として参加したALT研修会。今年は参加者として気楽に過ごしてきました(笑)。全県から集まった参加者はJET(日本人英語教師)が約100人、ALTが約100人の計200人。高校の先生たちが6割、中が4割くらいの比率だったと思います。

短い期間でしたが本当にいろいろな方々に出会って、刺激を受けてきました。同期の先生たち、昨年から知り合いのALTたち、そして大学の先輩や後輩。さらにそこからつながる新しい出会い。現場とは違った発見や驚きがそこにありました。それが今回の研修で得た一番大きなものかもしれません。

もちろん英語教師としての気付きもたくさんありました。反省もしかり。一番反省しなくてはいけないのは自分の学校のALTとの打ち合わせがまだまだ不十分だったということ。忙しいの言い訳の一言では片付けられないくらい、申し訳なかったなぁと。効果的にTTを行うには、事前に打ち合わせをしっかりとすべきなんですよね。いくらALTでもいきなりふられたら困るのは目に見えているのに。講師時代や初任時代は気をつけていたのに。早急に改善したいと思います。

そしてちょっと頭にきたこともひとつあります。頭にきたというよりは失望したことなんですけど。さっきネットで調べましたが(若干忘れていました・笑)、中学校の英語科の学習指導要領にはこう目標が明記されています。

「外国語を通じて、言語や文化に対する理解を深め、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、聞くことや話すことなどの実践的コミュニケーション能力の基礎を養う」

果たしてこの目標を何人のJETが意識しているのでしょうか。本当に疑問に思います。何がそう感じたのかというと…。研修中にALTとJETが一緒に何かをしているのをほとんど見なかったからです。夕食もだし、夜の飲み会でも。ALTの平均年齢が若いので、世代的に合わないという方々もいると思います。でも、若いJETですら関わろうとしない現実があります。授業で生徒に、

     「間違ってもいいんだよ」
     「英語を話すことを恐がらないで」
     「受け身じゃなくて積極的に話そう」

とJETが言っている場面を今まで何度も見てきたし、そう指導していると思います。ところが実際はどうだろう。自分たちが話さないのに、生徒になぜそういうことを求めることができるのでしょうか。いつもALTに

     「どうしてJETはいつもいないんだ(パーティーなどのときに)」

と聞かれています。まぁ、それぞれの生活があるからと答えていますが…。でも、もうちょっと彼らを知る努力をするべきだと思います。彼らを知ろうとしないのに、彼らを見下したかのような発言をたまに聞くとものすごく腹が立ちます。生徒にも同じような態度をするんですか?と逆に質問したくなります。研修中のある授業の中で、JETとALTが良い授業をするためにはコミュニケーションが大切と言われたのに。この姿勢は当分変わらないんだろうな。とりあえず自分はできるだけ食事もALTと夜はALTと飲んでいました(笑)。なんか日本代表みたいな気分でした(爆)。

そんなこんなの二泊三日でしたが、本当に充実した時間でした。機会があれば来年も参加したいと思います。まぁ、こればっかりは自分で選んで参加することはできないんですけど…。何人かのALTと連絡先を交換したので、今後も連絡を取り合って仲良くなっていきたいと思います。


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教材・教具開発。 [英語教育について]

に燃えてます(笑)。小学校の図工も中学校の美術も2だったんですけど…。でも、今は実際に絵を書くことはあまりないし、どちらかといえば自分のはデザイン的な要素が中心なので、絵は下手でもなんとかなっています。

そして以前にも書いたかもしれませんが、今や自分の最大の武器となっているラミネーター。今日もフル稼働しています。紙板書と違い何度も使えるのが強み。使うことで黒板も見やすくなります。もちろんその分制作費はかさむけど、気にせずにやっています。困っているのは昨年、学校にカラーコピーが導入されたにも関わらず、今使えないこと。設定中とかいう話なんですけど、いつまで設定がかかるんだろう。ということで毎日コンビニでカラーコピー。もう常連です(笑)。

今日は「Who」の導入をしました。何もいい案が浮かばなくて、昨日の夜まで困っていました。そこで思いついたのが、芸能人やスポーツ選手の似顔絵を使うこと。写真じゃなくて、似顔絵を使うことでもっと親近感が持てると思ったので。導入とパタンプラクティスは大成功。その勢いで演習をしました。使ったのは生徒の生徒手帳用の写真(数名には事前に許可を取りました)。これも反応がよかったですね。定着もよかったように思います。昨年の今頃はボロボロでしたけど…。

明日は「What time」の導入。ということで二つ活動用のカードを作りました(もちろんラミネーター使用)。ひとつはペアで使う時計カルタ。生徒が先生に

     「What time is it now?」

と聞きます。それに対して、

     「It's ~」

と先生が答える。その答えを聞いて、合っている時間のカードを取るというものです。曜日の表現の「What day is it today?」のときも似たような活動をしました。それがかなり盛り上がって、定着もよかったので今回も取り入れてみます。もうひとつはかなりの自信作。制作時間3時間、3000円以上投資しました(笑)。世界の白地図から、時間を張って、さらに地図にその都市の番号をふって…。本当によくできたなぁと我ながら思っています。アイディアは以前からあったので、いつか具現化したいと思っていました。明日の反応が楽しみです。

最近この漫画を読んでいます。「CITY HUNTER」の続編ですが、これが別作品としても楽しめるぐらいいい作品です。「CITY HUNTER」が大好きだった自分にはたまりません。過去のエピソードが多く出てくるので、あぁ、そうだったんだと「CITY HUNTER」を深く理解できる部分も多数あります。まだ途中までしかよんでないですが、今週で読破したいと思います。

明日は午後から管内の学校の授業研に行ってきます。また何かをつかんで期待と思います。

エンジェル・ハート (1)

エンジェル・ハート (1)

  • 作者: 北条 司
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/03/08
  • メディア: コミック


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教科指導のプロとして。 [英語教育について]

教育実習に行ったとき、自分の心の中に、

     「授業なんてそんなにたいしたことじゃない。生徒と仲良くしていた方がいい」

という気持ちがあった。当時は教員志望じゃなかったからそう思っていたけど、振り返って考えると、甘い考えだったなぁと思う。英語は好きなのに、自分の英語力に自信がなかったのもあったけど。でも、それから数年。留学を経験し、英語を勉強すること、世界を知ることの面白さを知った。英語の魅力に気付いたのは本当に最近のこと。

恥ずかしながら講師一年目は授業をどうやればいいのか全く分かっていなかった。TTで一年間、T2としてサポートのような感じで入っていたが、本当に自分一人では何もできなかったと思う。授業案ももう一人の先生が全部作ってくれていたし…。一年間の教育実習を受けているような感じでした。一緒に組んだ先生が本当に授業力のある人で、この一年はかなり勉強にはなりました。その先生が異動前に自分に

     「授業を大切にしてね」

という言葉をくれました。そして採用されて赴任した今の学校。全部が一人でやることになって、最初の頃は本当に四苦八苦していた。生徒の反応の悪さに、授業をするのがつらかったときもありました。でも、初任研や授業研などの場で勉強したり、いろんな先生たちから聞いたり、ネットや本を見てアイディアの参考にしたり、自分なりに勉強しました。半年たった頃から、徐々に生徒たちの反応が変わり始めた。授業に生徒がのってくるようになった。自分も授業が楽しくなっていった。

教科で採用されている以上、教科のプロであることは当たり前のことだと思う。最低限の授業ができないのはプロとして恥ずかしいことなのだと自分で思うようになった。あるとき、校種が違う同期の先生と授業について話をした。

その先生 「授業中に寝る生徒がいるんですよ。あいつら駄目っすね」

自分 「そうなんですか。大変ですね。自分あります。でも、寝させる授業が駄目なんだって自分は思うようになりました。絶対寝ないような授業がしたいですね」

その後も話は続いたけど、↑は自分の正直な今の気持ち。生徒を夢中にさせる授業をしたいといつも考えるようになった。前任校の校長先生は

     「分かりやすい授業をするのは当たり前。意欲を育てる授業が本当のプロ」

といつも言っていた。分かる授業を展開することで、生徒の意欲を育てることができれば、自分で勉強するようになり、本当の力がつくということだと思う。そしてこれが今の自分の授業のコンセプト。どんなに忙しくても授業には手を抜かないようにしている。もちろん反応が悪くて失敗したと思うこともあるけど、それでも授業が楽しい。

ここ最近、いろいろあってブログの更新もままならなかった。体力的にも精神的にもきつかった。そんな自分を支えたのは授業だった。数年前の自分では考えれないこと。生徒の笑顔を見ていると本当に嬉しい。頑張ってよかったなぁって心から思う。全力で授業に尽くしたいと心から思う。

今日、英語検定の申し込みをした。なんと学校の4分の1の生徒が英検に挑戦することに(自分の強引な押しもあるけど・笑)。赴任当初は10分の1にも満たなかったのに。成績や点数はまだまだだけど、確実に意識は育ってきていると思う。

自分がどのような先生になりたいかはいまだに模索中。でも、ひとつだけ言えることがある。

     「自分は教科指導のプロになりたい」

その思いをいつまでも大切にしたい。


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スピーチコンテスト結果。 [英語教育について]

今日は県の英語スピーチコンテストでした。うちの学校からは三年生の暗唱の部、フリースピーチの部に一人ずつ参加しました。もちろん参加するからには目標は入賞を目指してやってきました。今年はALTの帰国が重なりスタートが遅れたものの、それでも毎日昨年以上に練習してきました。

振り返れば初めて参加した昨年は、勝利を確信したパフォーマンスを生徒がし、結果発表前は本気で入賞したと感じていました。手応えもかなりありました。でも、結果は…入賞することはできませんでした。悔しくて、生徒とALTと自分で沈んで帰ったのを覚えています。

あれから一年。リベンジするために、二人の生徒を昨年の反省を活かしながら指導してきました。二人とも熱心で本当に一生懸命練習してくれました。どちらもいい線行くんじゃないかなと思っていました。フリースピーチには昨年の経験がある女子生徒を、もう一人には表現力豊かな男子を選びました。男子の方は進路選択の刺激にしてほしいという個人的な願いもありました。

そして大会が始まりました。何人かのスピーチを見ながら、これならいけると思っていたのも事実。初めは緊張していた二人も、本番では最高のパフォーマンスを見せてくれました。特に男子の方は一回も練習で間違えがなかったことがなかったので、本当に嬉しかったし、これは文句なしに入ったでしょうと思ってました。

運命の結果発表。そこには信じられない結果が…。女子生徒の結果には納得できましたが(入賞せず)、真剣に男子の結果には納得できませんでした。入賞した生徒の半数が、うちの男子生徒と同じ原稿で暗唱部門に参加していました。その入賞した生徒たちは、文を抜かしたり、単語を抜かしたりしていました。うちは間違えはなかったし、発音もそんなに大差はなかった。表現も○だったのに…。正直何が駄目だったのかいまだに分かりません。説明して欲しいですけど、それがしてもらえないのも分かっているので…。でも悔しい。ジャッジの好みで割れたのだと思いますが、あの結果は受け止めれません。やっぱり難しいもんですね。

なんかドッと疲れました。もう寝ます。


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